【素材紹介】ユーグレナ・グラシリス

【素材紹介】ユーグレナ・グラシリス

2021年8月31日

いまさらながら、『ユーグレナ』ってなんのことだかご存じでしょうか?

弊社の企業名であり、2005年に屋外での大量培養に成功した生き物の名前でもあります。

ラテン語で”美しい瞳”を意味するその名前は、緑の体に一点だけある赤い眼点に由来します。

ユーグレナの各部位説明。名の由来の赤い眼点は、実は眼ではない!

動物の仲間でありながら光合成で増殖する不思議な生き物・ユーグレナには、実は様々な種類があります。

今回は、その中の一種『ユーグレナ・グラシリス』をご紹介します。

ユーグレナ・グラシリスの顕微鏡画像

ユーグレナを含む藻類の特徴は、光合成で増殖できることです。日の光とCO2を栄養源にして増えられるため、環境にほとんど負荷を与えずにとってもサステナブルです。しかも、水槽で育てられることから植物と違って広大な耕地面積を必要としません。

ユーグレナがバイオ燃料を作れるとわかってから、二酸化炭素と日光だけでエネルギーが作れるという夢のような材料として世界中から注目を集めました。

中でも多くの人がその大量培養を目指したのがユーグレナ・グラシリスです。

ユーグレナ・グラシリスの最大の特徴は、なんといってもその増殖速度の速さにあります。

最適な環境では約20時間ほどで分裂する性質をもちます。ユーグレナの仲間や、同じくバイオ燃料を作れる藻類であるボツリオコッカスなどが4~8日で分裂するという速度であることを考えると、とびぬけて早いことがわかります。

育てた藻類を商品化する際には、増殖の速さはそのままコストの低さにつながります。藻類ビジネスを成功させるためにはぜひともこのグラシリスを大量培養する必要がある、と多くの人が考えていたわけです。

ユーグレナ・グラシリスとその他のユーグレナの増殖速度比較

そうして注目を集めていたグラシリスは、ユーグレナの中で最もよく研究が進んでいる種でもあります。

研究の結果、グラシリスはバイオ燃料の産生に使えるだけでなく、高い栄養価を持つことや、バイオプラスチックを作れること、水中の有害物質の除去に使える可能性などが明らかになり、ますますその重要性は高まっています。

ユーグレナ社は、2005年に世界で初めてこのユーグレナ・グラシリスの屋外大量培養に成功し、以来15年にわたって商業用大量培養を継続しております。

ユーグレナ・グラシリス研究についても世界のトップランナーとして継続しており、グラシリスの中でも特に増殖の速い株を独自に開発するなど、様々な技術・ノウハウを保有しています。

三重県多気町のユーグレナ屋外培養用プール

今後とも、この魅力的な素材『ユーグレナ・グラシリス』を世界に広めるための活動を続けてまいります!